局所進行子宮頸がんの術前補助に化学免疫療法が有望

未治療の局所進行子宮頸がん患者85例（年齢中央値51歳）を対象に、術前補助療法として抗PD-1抗体camrelizumabを化学療法と併用する有効性および安全性を第II相多施設共同単群試験で検討（NACI試験）。18-70歳でECOGのパフォーマンスステイタス（PS）0または1、IB3、IIA2、または腫瘍径4cm以上のIIB/IIIC1r期患者を組み入れた。化学療法（シスプラチン＋nab-パクリタキセル）1サイクル後にcamrelizumab（200mg静注）を併用投与し、完全奏効（CR）または部分奏効（PR）を示した患者に根治手術を行った。主要評価項目は、RECIST ver.1.1に基づく独立中央判定による客観的奏効率（ORR）とした。 その結果、ORRは98％（83例）で、CRが16例、PRが67例だった。術前補助療法としての化学免疫療法中に見られた主なグレード3-4の治療関連有害事象は、リンパ球減少症（25％）、好中球減少症（12％）、白血球減少症（8％）だった。重篤な有害事象または治療関連死は認められなかった。...