1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 毒ヘビ咬傷、低レベルレーザー療法が筋損傷軽減に効果

毒ヘビ咬傷、低レベルレーザー療法が筋損傷軽減に効果

2024年1月5日  JAMA Internal Medicine

ブラジル、マナウス市の病院で有毒蛇のカイサカ(Bothrops atrox)咬傷患者60例を対象に、咬傷部位の症状を軽減する低レベルレーザー療法(LLLT:4J/cm2、40秒間)の実施可能性、安全性および有効性を二重盲検無作為化試験で検討。介入群(LLLT+抗毒素治療)と対照群(抗毒素治療)に30例ずつ割り付け、追跡3日目にクレアチンキナーゼ値で評価した筋融解を主要有効性評価項目とした。 その結果、試験は実施可能で、患者の継続率および受容性は高かった。入院後48時間のクレアチンキナーゼ値は対照群[平均(標準偏差)412.4(441.3)U/L]より介入群[163.7(160.0)U/L]の方が有意に低かった(P=0.03)。介入群は対照群に比べて、疼痛強度[2.9(2.7) vs. 5.0(2.4)、P=0.004]、周径測定値の比(患肢の周径/対側肢の周径)[6.6%(6.6%) vs. 17.1%(11.6%)、P<0.001]および浮腫の範囲[25.8(15.0)cm vs. 40.1(22.7)cm、P=0.002]が有意に低値だった。有害事象は見られなかった。...