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MSTの抗うつ効果は RUL ECT治療と同等

2024年1月6日  JAMA Psychiatry

大うつ病エピソードを有する大うつ病性障害または双極性障害の患者73例を対象に、磁気けいれん療法(MST)と右片側配置超短パルス波電気けいれん療法(RUL ECT)の抗うつ効果を参加者間二重盲検無作為化試験で比較。主要評価項目は24項目ハミルトンうつ病評価尺度合計スコアのベースラインからの変化とし、スコアの50%以上の低下を奏効、60%以上の低下および8点以下を寛解とした。 その結果、intent-to-treat集団ではMST群とRUL ECT群の奏効率はそれぞれ51.4%、42.1%、寛解率は37.1%、26.3%、試験完了集団では奏効率58.6%、62.5%、寛解率44.8%、41.7%で、有意な群間差はなかった。寛解達成までの平均治療回数はMST群9.0±3.1回、RUL ECT群6.7±3.3回だった(t71.0=3.1、P=0.003)。両群とも6カ月の追跡で持続的な便益を認め、有意な群間差はなかった。MSTと比べ、RUL ECTでは治療後の見当識回復までの時間が有意に長く(閾値レベル:F1,56=10.0、P=0.003)、主観的副作用の重症度が高かった。...