オピオイド使用障害の疼痛患者に遠隔医療MOREが有効

オピオイド使用障害に対するメサドン治療（MT）を受けている慢性疼痛患者154例を対象に、通常治療のMTに追加した遠隔医療によるマインドフルネス指向回復強化（Mindfulness-Oriented Recovery Enhancement：MORE）の有効性を無作為化試験で検討した。 その結果、共変量で調整後、MORE＋通常治療（MORE追加）群は通常治療単独群に比べて、薬物再使用（ハザード比0.58、95％CI 0.37-0.90、P＝0.02）およびMT脱落（同0.41、0.18-0.96、P＝0.04）が有意に少なかった。ゼロ過剰モデルで、MORE追加群は通常治療単独群に比べて、16週間の追跡期間中の薬物使用日数が有意に少なく（平均値の比0.58、95％CI 0.53-0.63、P＜0.001）、メサドンのアドヒアランス維持率が有意に高かった（95.5％ vs. 83.6％、χ2＝4.49、P＝0.04）。MOREは通常治療よりも16週時のうつ病スコアおよび疼痛の生態学的経時的評価（EMA）尺度を有意に低下させた（群×時間F2,272 ＝3.13、P＝0.05および群×時間F16...