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早期乳がん、術前MRI併用で術後RT省略を判断できるか

2024年1月7日  Lancet

早期乳がん患者443例(年齢中央値63.0歳)を対象に、術前の乳房MRIを術後病理所見と組み合わせることによって、術後放射線治療の省略を判断できるかどうかを前向き多施設共同2群非無作為化試験で検討(PROSPECT試験)。50歳以上のcT1N0非トリプルネガティブ乳がん女性を組み入れた。MRIで単病巣性乳がんが認められた患者に乳房温存術(BCS)を実施し、pT1N0またはN1miであれば放射線治療を省略した(Group 1)。それ以外では標準治療を実施した(Group 2)。全患者に薬物療法を実施した。主要評価項目は、Group 1の5年時点での同側浸潤がん再発率(IIRR)とした。 その結果、Group 1(201例)の5年時点のIIRRは1.0%だった(95%CI上限値5.4%)。局所再発の報告は1件目が4.5年時点、2件目が7.5年時点だった。Group 2では9例が乳房切除術を受け、5年時点のIIRRは1.7%(同上限値6.1%)だった。全体で唯一報告された遠隔転移は、指標のがんとは遺伝学的に異なるものだった。...