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未治療CLL、MRDを指標とするイブルチニブ-ベネトクラクス療法でPFS改善

2024年1月8日  New England Journal of Medicine

治療歴のない慢性リンパ性白血病(CLL)患者523例を対象として、測定可能残存病変(MRD)に基づいて治療期間を個別化したイブルチニブ-ベネトクラクス療法の有効性を第III相多施設共同無作為化比較非盲検プラットフォーム試験で検討(FLAIR試験)。イブルチニブ-ベネトクラクス療法の期間は、末梢血と骨髄で評価したMRDが検出不能となるまでの期間の2倍とした。主要評価項目は、FCR群(フルダラビン-シクロホスファミド-リツキシマブ)と比較したイブルチニブ-ベネトクラクス群の無増悪生存(PFS)とした。 中央値43.7カ月の時点で、イブルチニブ-ベネトクラクス群の12例とFCR群の75例に病勢進行または死亡が発生した(ハザード比0.13、95%CI 0.07-0.24、P<0.001)。死亡はそれぞれ9例と25例に発生した(同0.31、0.15-0.67)。感染症のリスクは両群で同程度だった。心臓の重篤な有害事象が発現した患者の割合は、イブルチニブ-ベネトクラクス群の方がFCR群よりも高かった(10.7% vs. 0.4%)。...