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重症好酸球性喘息を制御しながらICSの漸減も可能

2024年1月9日  Lancet

重症好酸球性喘息の成人患者を対象に、吸入コルチコステロイド(ICS)の減量を第IV相無作為化非盲検実薬対照試験で検討(SHAMAL試験)。喘息コントロール質問票(ACQ)スコア1.5未満で、スクリーニング前にベンラリズマブを3回以上連続投与された18歳以上を対象とし、高用量ICSを中用量、低用量、必要時用量に漸減するグループ(減量群)と、ICS-ホルモテロール療法を32週間継続するグループ(参照群)に3対1の割合で割り付け、その後16週間の維持期間を設けた。主要評価項目は、32週目までにICS-ホルモテロールの用量を減量した患者の割合とした。 208例をスクリーニングし導入期へ登録した。そのうち168例(81%)を減量群(125例、74%)と参照群(43例、26%)に割り付けた。全体で110例(92%)がICS-ホルモテロールの用量を減量した[中用量18例(15%)、低用量20例(17%)、必要時用量72例(61%)]。113例(96%)で48週目まで減量が維持され、減量群の91%で漸減中の増悪がゼロだった。有害事象の発現率は減量群が73%、参照群が83%だった。重篤な有害事象の発現率...