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スクリーンタイムとASDの関連、メタ解析

2024年1月10日  専門誌ピックアップ

スクリーンタイムと自閉症スペクトラム障害(ASD)の関連を調査した観察研究46件(対象計56万2131例)を対象にシステマティックレビューとメタ解析を実施し、過度のスクリーン使用がASD発症に及ぼす影響を検討。変量効果メタ解析および混合効果メタ回帰分析を使用した。メタ回帰分析では、スクリーンの種類(スクリーン全般、テレビ、ビデオゲーム、コンピュータ、スマートフォン、ソーシャルメディア)、年齢群(小児、成人)、ASD評価尺度の種類(臨床診断、症状)により評価した。 その結果、メタ解析により正の統合効果量が得られた(対数オッズ比0.54、95%CI 0.34-0.74)が、出版バイアスをtrim-and-fill補正後、有意な効果量は認められなかった(同0.22、-0.004-0.44)。メタ回帰分析では、正の統合効果量がスクリーン全般の使用を対象とした研究でのみ認められ[β(SE)=0.73(0.34)、t 58=2.10、P=0.03]、この効果量は小児で最も大きくなった(対数オッズ比0.98、95%CI 0.66-1.29)。...