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MSの診断に皮質病変とcentral vein signが有用

2024年1月11日  JAMA Neurology

欧州で、多発性硬化症(MS)とMRIで脳病変を示す他の疾患とを鑑別する上での皮質病変(CL)およびcentral vein sign(CVS)の診断能を後ろ向き横断的多施設共同研究で検討。MS、clinically isolated syndrome(CIS)、または非MS疾患[他の神経炎症性疾患、脳血管疾患、片頭痛、健康対照者の偶発的白質病変(WML)を含む]の診断を受けた対象患者のMRIを評価し、受信者動作特性曲線下面積(AUC)を用いてCLとCVSの診断能を検討した。 MS/CIS 599例(女性64.4%、平均年齢41.5歳)と非MS疾患452例(女性66.8%、平均年齢49.2歳)の計1051例を組み入れた。CLおよび事前に示した40%CVS基準のMSに対する感度、特異度、精度は、それぞれ59.0%(95%CI 55.1-62.8)、93.6%(同91.4-95.6)、73.9%(同71.6-76.3)、78.7%(同75.5-82.0)、86.0%(同82.1-89.5)、81.5%(同78.9-83.7)だった。CVSの診断能(AUC 0.89、95%CI 0.86-0....