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炎症性舌疾患は口腔舌がんリスク増加と強い関連性

2024年1月11日  Journal of Clinical Oncology

米国高齢者(65歳以上)を対象に、舌の炎症状態[舌炎、良性遊走性舌炎、舌痛、その他の特定疾患(萎縮や肥大など)、その他の不特定疾患など]と口腔系がんリスクとの関連性を症例対照研究で検討した。SEERメディケアデータセット(1992-2013年)から口腔舌がん2534例、その他の口腔がん6832例、口腔咽頭がん9373例、対照20万例を解析した。 その結果、舌の炎症状態の有病率は、舌がん患者が対照群よりも有意に高かった(6.0% vs. 0.6%。年齢、性別、人種、メディケア利用、前がん状態で補正したオッズ比5.8、95%CI 4.7-7.2)。この関連性は特に舌炎(同5.6、4.4-7.2)、その他の特定疾患(同9.1、5.5-15.2)、その他の不特定疾患(同13.7、8.0-23.7)で高かった。2013年の口腔舌がん患者11例あたり推定1例が、先行して炎症性舌疾患と診断されていた。...