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移植適応の新規多発性骨髄腫にダラツムマブ併用でPFS改善

2024年1月12日  New England Journal of Medicine

新たに多発性骨髄腫と診断され、移植適応のある患者709例を対象に、ダラツムマブ皮下投与とボルテゾミブ、レナリドミド、デキサメタゾン(VRd)の併用療法の効果を第III相試験で検討(PERSEUS試験)。患者を無作為化によりD-VRd群(ダラツムマブ皮下投与とVRdによる導入・地固め療法およびレナリドミドによる維持療法を併用)とVRd 群(VRdによる導入・地固め療法およびレナリドミドによる維持療法のみ)に割り付けた。主要評価項目は無増悪生存(PFS)とした。 追跡期間中央値47.5カ月の時点で、D-VRd群の病勢進行または死亡のリスクはVRd群よりも低かった。48カ月時点でのPFSの推定値は、D-VRd群が84.3%、VRd群が67.7%だった(病勢進行または死亡のハザード比0.42、95%CI 0.30-0.59、P<0.001)。D-VRd群の34例とVRd群の44例が死亡した。両群のほとんどの患者にグレード3または4の有害事象が発現し、頻度が高かったのは好中球減少症(D-VRd群62.1%、VRd群51.0%)と血小板減少症(それぞれ29.1%、17.3%)だった。重篤な有害事象...