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統合失調症の陽性・陰性症状にKarXTが有効で忍容性良好

2024年1月13日  Lancet

入院が必要となる悪化を来した統合失調症患者252例を対象に、ムスカリン受容体作動薬xanomelineと末梢性ムスカリン受容体拮抗薬trospiumを組み合わせたKarXTの有効性と安全性を第III相無作為化二重盲検プラセボ対照可変用量5週間入院試験で検討した(EMERGENT-2試験)。 その結果、主要評価項目に規定した陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)総スコアのベースラインから5週目までの平均変化量は、プラセボ(-11.6点、標準誤差1.6)と比較してKarXT(-21.2点、標準誤差1.7)に有利な結果だった(最小2乗平均差-9.6、95%CI -13.9--5.2、P<0.0001、効果量Cohenのd=0.61)。治療下で発現した有害事象の錐体外路運動症状(KarXT群0% vs. プラセボ群0%)、アカシジア(1% vs. 1%)、体重増加(0% vs. 1%)および傾眠(5% vs. 4%)の発生率は両群でほぼ同じで、有害事象関連の中止率(7% vs. 6%)もほぼ同じだった。...