新生児期の脳機能的結合性がCU特性、共感性、向社会性と関連

小児283例（平均在胎期間38週、男児56.2％）を対象に、新生児期の脳機能と冷淡で非情緒的な特性（CU特性）の早期出現との関連を前向き長期コホート研究で検討。共感性、向社会性との関連も検討した。妊婦を組み入れ、新生児には出生後すぐに脳のMRIを施行した。脳領域間の機能的結合性（ネットワーク・結合性解析）、児のCU特性（Inventory of Callous-Unemotional Traits：ICU）、共感性および向社会性（Infant and Toddler Socio-Emotional Assessment：ITSEA）を評価した。 その結果、新生児の帯状-弁蓋ネットワーク（CO）と内側前頭前野（mPFC）間の機能的結合性が強いほど、3歳時のCU特性が高かった（β＝0.31、95％CI 0.17-0.41、P＜0.001）。結果は、親のCU特性および児の外在化症状を考慮しても変わらなかった。マルチレベルモデルでは、新生児のCO-mPFCの結合性が強いほど、1歳、2歳、3歳時の共感性（β＝－0.12、同－0.21-－0.04、P＝0.004）および向社会性（β＝－0.20、同...