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シスジェンダー女性でドキシサイクリンPEPの効果は

2024年1月15日  New England Journal of Medicine

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に対する曝露前予防を受けている18-30歳のケニア女性449例を対象に、シスジェンダー(性自認と生まれ持った性別が一致している人)女性でのドキシサイクリン曝露後予防(PEP:コンドームなしの性交後72時間以内にドキシサイクリン塩酸塩200mgを服用)の性感染症(STI)予防効果を、無作為化非盲検試験で標準治療と比較(dPEP-KE試験)。ドキシサイクリンPEP群に224例、標準治療群に225例を無作為化割付けした。主要評価項目は、トラコーマクラミジア、淋菌または梅毒トレポネーマの新規感染とした。 その結果、3カ月ごと12カ月間の追跡中に109件の新規STIが発生し(PEP群:50件、100人年当たり25.1、標準治療群:59件、100人年当たり29.0)、発生率に有意な群間差はなかった(相対リスク0.88、95%CI 0.60-1.29、P=0.51)。新規STI 109件の78.0%はクラミジアだった(PEP群35件、標準治療群50件、相対リスク0.73、95%CI 0.47-1.13)。試験責任医師がドキシサイクリンに関連ありと判断した重篤な有害事象お...