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CKD患者、アルドステロン合成酵素阻害薬追加で蛋白尿改善

2024年1月15日  Lancet

慢性腎臓病(CKD)患者586例(女性33%、平均年齢63.8歳、白人以外42%)を対象に、アルドステロン合成酵素阻害薬BI 690517の有効性、安全性について第II相国際共同無作為化比較試験で検討。血清カリウム値が4.8mmol/L以下で、レニン・アンジオテンシン系阻害薬を使用している18歳以上のCKD患者を組み入れた。エンパグリフロジンまたはプラセボの導入期後、BI 690517群(3用量)またはプラセボ群に無作為化した。主要評価項目は、早朝第一尿でのUACRのベースライン(2回目の無作為化)から投与終了までの変化とした。 その結果、14週時点でのUACR変化率(%)は、エンパグリフロジン非併用で、プラセボ群が-3%(95%CI -19-17)、BI 690517 3 mg/日群が-22%(同-36--7)、10mg/日群が-39%(同-50--26)、20mg/日群が-37%(同-49--22)だった。エンパグリフロジン併用でもUACRの低下率は同様だった。各群で高カリウム血症が報告された(6% vs. 10% vs. 15% vs. 18%)。特に注目すべき有害事象として、B...