1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 経皮的生検で診断の良性乳腺疾患の乳がんリスクを検討

経皮的生検で診断の良性乳腺疾患の乳がんリスクを検討

2024年1月16日  JAMA Surgery

米メイヨークリニックで、経皮的生検で良性乳腺疾患(BBD)と診断された患者4819例(中央値51歳)から採取した生検検体を病理医2名が精査し、乳がん(BC)リスクを後ろ向きコホート研究で検討。主要評価項目はBC全般の診断とし、腺管上皮内がん(DCIS)と浸潤性BCに層別化した。BBD患者のリスクを、Iowa Surveillance, Epidemiology, and End Results(SEER)プログラムの女性乳がん罹患率と比較して推定した。 追跡期間中央値は非BC対照群が10.9年、BC患者群が6.6年だった。リスクはBBDありのコホートの方がSEERデータより高く、標準化罹患比(SIR)はBC全体で1.95、浸潤性BCで1.56、DCISで3.10だった。SIRはBBDの重症度が上がるほど上昇し、増殖性病変なし(NP)では1.42、異型性のない増殖性病変あり(PDWA)では2.19、非定型過形成(AH)では3.91で、外科生検でBBDと診断されたコホートと類似していた。また、NP病変3つ以上で2.40、PDWA病変3つ以上で3.72、AH病変3つ以上で5.29と、病変数が...