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顎関節症の慢性疼痛に対する介入の効果を比較

2024年1月17日  British Medical Journal

顎関節症(TMD)に伴う慢性疼痛に用いる治療法の相対的有効性を無作為化試験(RCT)の系統的レビューとネットワークメタ解析で検討した。顎関節症に伴う慢性疼痛を呈する患者を登録した介入RCTを検索し、頻度論的ネットワークメタ解析でエビデンスを要約し、GRADEアプローチでエビデンスの確実性を等級に分けて介入の有効性を分類した。 153件の試験(参加者8713例、59種の介入または介入の組み合わせ)をネットワークメタ解析に組み入れた。8つの介入について確実性が高いないし中程度のエビデンスによって疼痛に対する効果(プラセボまたは偽処置との比較、以降同じ)が支持された。きわめて効果が高い治療は、バイオフィードバックまたはリラクゼーション療法で補強した認知行動療法(CBT)[10cm視覚アナログ尺度で1cmの臨床的に重要な最小の差(MID)を達成するためのリスク差36%、95%CI 33-39]、セラピストの補助による顎のモビリゼーション(同36%、31-40)、徒手的トリガーポイント療法(同32%、29-34)の3つだった。残り5つの介入[CBT、監視下での姿勢運動、監視下での顎運動とストレッ...