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ASDの識別に網膜画像を用いたAIモデルが有用か

2024年1月18日  専門誌ピックアップ

韓国・ソウルの三次病院1施設で、自閉スペクトラム症(ASD)患者と年齢および性別でマッチさせた定型発達(TD)者の計958例1890眼(平均年齢7.8歳、男児81.8%)の網膜画像を用いて、ASDおよびその重症度を識別するディープアンサンブルモデルを診断試験で開発。症状重症度の評価には、Autism Diagnostic Observation Schedule-Second Edition(ADOS-2)の較正スコア(カットオフ値8)および対人応答性尺度第2版(SRS-2)のTスコア(同76)を使用した。 5つのモデルのディープアンサンブルを10分割交差検証で構築した。ASDスクリーニングでのこれらモデルの平均受信者動作特性(ROC)曲線下面積、感度、特異度は1.00(95%CI 1.00-1.00)だった。視神経乳頭を含む画像の10%のみを使用した場合でも平均AUROCは1.00だった。症状重症度スクリーニング(重度 vs 軽度-中等度)での平均AUROCは、0.74(95%CI 0.67-0.80)、感度は0.58(同0.49-0.66)、特異度は0.74(同0.67-0.82)...