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未就学児の睡眠障害は情緒行動障害の発生と回復に関連

2024年1月18日  専門誌ピックアップ

3-4歳の小児1万7182例(登録時平均年齢3.73歳、男児52.0%)を対象に、睡眠障害の自然経過と情緒・行動障害(EBD)の回復および発生との関連をコホート研究で検討。未就学児を登録した前向きな住民対象長期コホート研究SCHEDULE-Pのデータを使用した。主要評価項目は、追跡調査2年時点でのEBDの発生および回復とした。 その結果、入園および卒園年の有病率は、EBDがそれぞれ27.8%および18.7%、睡眠障害が41.3%および31.5%だった。入園年にEBDまたは睡眠障害を有していた患児のうち、それぞれ35.0%および50.0%が卒園年に安定を維持していた。交絡因子調整後、EBD回復のオッズ比は、睡眠障害新規発症(ISD)群(オッズ比0.50、95%CI 0.41-0.62、P<0.001)、および睡眠障害安定(SSD)群(同0.47、0.40-0.56、P<0.001)で、睡眠障害のない群よりも低かった。EBD新規発生のオッズ比は、ISD群(同2.58、2.22-3.01、P<0.001)およびSSD群(同2.29、1.98-2.64、P<0.001)の方が高かった。...