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HIV感染者の動脈炎症抑制にエプレレノンが有望か

2024年1月18日  専門誌ピックアップ

HIV感染者を対象として心筋灌流に対するエプレレノンの効果を評価した二重盲検プラセボ対照試験(MIRACLE HIV試験)のサブ試験として、HIVの治療が良好で心血管疾患(CVD)の既往のない参加者を対象に、動脈炎症に対するエプレレノンの効果を検討(MIRABELLA試験)。主要評価項目は、エプレレノンまたはプラセボを12カ月間投与した後の指標血管のtarget to background ratio(TBR:動脈壁の炎症の指標)の変化量とした。 26例(平均年齢54歳、男性69%、各群13例)を試験に登録した。エプレレノンには指標血管のTBR低下との関連が見られた(エプレレノン vs. プラセボ:モデル治療効果-0.31、95%CI -0.50--0.11、P=0.006、変化率-12.4% vs. 5.1%、P=0.003)。さらに、指標血管の最も病的な部位(MDS)のTBRに有意な低下が認められた(エプレレノン vs. プラセボ:-19.1% vs. 6.8%、P=0.007)。頸動脈の指標血管の結果も同様だった(同-10.0% vs. 9.7%、P=0.046)18F-FDG...