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乳房インプラントポケットに抗菌薬予防投与、グラム陽性菌に有効

2024年1月21日  専門誌ピックアップ

デンマーク国立病院で、乳房再建手術を受ける女性を対象に乳房インプラントポケットにゲンタマイシン、バンコマイシンおよびセファゾリンを局所予防投与する継続中の無作為化比較試験(BREAST-AB試験)参加者のデータを用いて、抗菌薬の薬物動態を前向きコホート研究で検討。主要評価項目は、抗菌薬濃度が黄色ブドウ球菌の最小発育阻止濃度(MIC)ブレイクポイント(ゲンタマイシン4μg/mL、セファゾリン2 μg/mL、バンコマイシン2μg/mL)を上回る期間とした。 患者40例(中央値44.6歳、BMI中央値23.9)のドレーン排液検体(検体数中央値3)と血液検体(同2)を分析した結果、バンコマイシンとセファゾリンは、ゲンタマイシンとの比較で有意に長い期間にわたって黄色ブドウ球菌のMIC値を上回った(血液検体:ゲンタマイシン0.9日 vs. バンコマイシン6.9日、P=0.02、vs. セファゾリン3.7日、P=0.002)。ゲンタマイシン濃度が緑膿菌シュードモナスのMICを上回っていたのは1.3日間だった。...