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非小細胞肺がんの多遺伝子検査、日本では実施不十分

2024年1月19日  専門誌ピックアップ

2021年1月1日-3月18日に進行または再発した非小細胞肺がん(NSCLC)と診断された患者1479例(30-95歳)を対象に、ドライバー遺伝子変異のバイオマーカー検査と標的治療の実施状況を日本のコホート研究で調査した(REVEAL trial)。 その結果、検査実施率は多遺伝子検査47.7%、単一遺伝子検査57.3%、両検査18.9%だった。全身状態不良、扁平上皮がん、その他の併存疾患が多遺伝子検査実施の阻害と関連していた。第1選択治療として標的治療を受けた患者の割合は、EGFR変異陽性で94.6%、ALK変異陽性で78.1%、ROS1変異陽性で62.5%、BRAF変異陽性で75.0%、MET変異陽性で63.2%だった。生存期間中央値は、変異陽性かつ標的治療を受けた患者で24.3カ月、変異陽性かつ標的治療を受けなかった患者で15.2カ月、変異陰性の患者で11.0カ月だった。...