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高浸透圧性高血糖状態の発生率と臨床特性

2024年1月19日  Diabetes Care

デンマークで、糖尿病合併症の高浸透圧性高血糖状態(HHS)の発生率とHHSを来した患者の臨床およびバイオマーカープロファイルを、レジストリデータを用いた全国的な記述コホート研究で検討。HHSの高血糖と高浸透圧の基準[血糖値≧33mmol/Lかつモル浸透圧濃度(2×ナトリウム+グルコース)≧320mmol/L]を満たす入院患者を正確に特定した。 その結果、年齢18歳以上の住民480万人のうち、HHSの基準を満たした患者634例(中央値69歳)を特定した。発生率は、既知の1型糖尿病(2万4196例)では1万人年当たり16.5、2型糖尿病(25万1357例)では1万人年当たり3.9だった。HHS患者の32%は過去に糖尿病と診断されていなかった。患者は純粋なHHS(394例)と、HHSと糖尿病性ケトアシドーシスの合併(HHS-DKA、240例)に分類された。院内死亡率は、純粋なHHSが17%、HHS-DKAが9%だった。...