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妊婦にインスリンポンプ療法でLGA児と早産のリスクが上昇

2024年1月23日  Diabetes Care

欧州とアジア17カ国のリアルワールドで、インスリンポンプ療法または頻回注射療法(MDI)を行う1型糖尿病(T1D)の妊娠女性2003例を対象に、在胎不当過大(LGA)児と早産のリスクを比較して、妊娠中の血糖管理改善または妊娠性体重増加が介在する可能性をコホート研究の事後解析で検討(EVOLVE研究)。ポンプ使用群723例とMDI群1280例を組み入れた。 その結果、組み入れ時点(妊娠期間中央値8.6週)で、ポンプ使用群の方がMDI群より平均HbA1c値が低く(平均50.6mmol/mol、6.8% vs. 53.6mmol/mol、7.1%、P<0.001)、糖尿病の罹患期間が長く(18.4年 vs. 14.4年、P<0.001)、網膜症の有病率が高かった(35.3% vs. 24.4%、P<0.001)。在胎不当過大児(LGA)と早産児の割合は、それぞれ59.0% vs. 52.2%(調整後オッズ比1.36、95%CI 1.09-1.70、P=0.007)、39.6% vs. 32.1%(同1.46、1.17-1.82、P<0.001)だった。結果はHbA1c値または妊娠性体重増加量...