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ハプロHSCT後のMSC早期反復投与で慢性GVHD予防

2024年1月25日  JAMA Oncology

ハプロ造血幹細胞移植(HSCT)後の早期の臍帯間葉系幹細胞(MSC)の反復投与により重症慢性移植片対宿主病(GVHD)の発生率を低下させるかどうかを非盲検多施設共同並行群間無作為化試験で検討。HSCTに適したハプロ血縁ドナーのいる急性白血病患者をMSC群(1×106個/kgを2週間ごと、移植45日後から計4回)と、対照群(通常の予防)に割り付けた。主要評価項目は、重症慢性GVHDの累積発生率とした。 追跡期間中央値は39.0カ月だった。158例中58例(36.7%)が女性で、年齢中央値はMSC群が28歳、対照群が28歳だった。重症慢性GVHDの推定2年累積発生率は、MSC群が5.4%、対照群が17.4%だった(ハザード比0.29、95%CI 0.10-0.88、P=0.03)。白血病再発の累積発生率に群間差はなかった(同1.17、0.55-2.47、P=0.68)。...