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非局所進行直腸がん、術前放射線半減でも転帰変わらず

2024年1月28日  JAMA Oncology

オランダの非局所進行直腸がん(cT1-3N0-1M0で直腸間筋膜までの距離1mm以上)患者を対象に、術前短期放射線療法の使用減少と転帰との関連性を全国横断コホート研究で評価した。2011年に治療を受けた直腸がん患者と2016年に外科治療を受けた患者を対象に、放射線学的に直腸間筋膜が侵されていない全患者を解析した。 その結果、2011年コホート2095例(平均68歳、女性36%)、2016年コホート3057例(同68歳、35%)のうちcT1-3N0-1M0直腸がんだったのは、それぞれ1199例(57.2%)と1576例(51.6%)だった。術前放射線療法を受けた割合は87%と37%、4年時局所再発率は5.8%と5.5%だった(P=0.99)。4年全生存率は2011年コホートよりも2016年コホートが有意に高く(79.6% vs. 86.4%、P<0.001)、非がん関連死亡率も低かった(13.8% vs. 6.3%、P<0.001)。...