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OTFSCC、顎-口蓋ラインへの後方進展は予後不良と関連

2024年1月29日  専門誌ピックアップ

舌・口腔底扁平上皮がん(OTFSCC)の手術を受けた患者133例を対象に、腫瘍の前方進展または後方進展が予後因子となるかどうかを後ろ向きコホート研究で検討。腫瘍の進展は顎-口蓋ライン(CPL)、顎-バジオンライン、ステンセン管ライン、舌中隔ラインの4つの解剖学的ラインで評価した。術前画像を再評価し、ラインを基に前方進展または後方進展に分類した。主要評価項目は全生存および再発までの期間(TTR)とし、5年生存率で示した。 その結果、前方進展と後方進展で5年TTRの差が大きかったのは、CPL(21.0%、95%CI 8.3-33.7)、ステンセン管ライン(15.5%、同1.0-30.0)および舌中隔ライン(17.2%、同2.2-32.3)だった。全生存解析でも同様の結果が示された。TTRの多変量解析で、リンパ節転移[N status、調整後ハザード比3.0(95%CI 1.2-7.1)]およびCPLに基づく前方進展と後方進展の分類[調整後ハザード比7.1(同 0.9-54.6)]が特に高い調整後ハザード比を示した。...