乳児の重症肺炎発生率、料理用燃料による差なし

インド、グアテマラ、ペルー、ルワンダで、18-34歳で妊娠9-20週未満の妊娠女性を対象に、液化石油ガス（LPG）料理用レンジを使用した場合（介入群）の乳児の重症肺炎の発生率をバイオマス料理用レンジ使用時（対照群）と比較する無作為化比較試験（HAPIN試験）の報告。各群で、割り付けられた料理用レンジの使用遵守状況をモニタリングし、女性とその児の微粒子物質（PM2.5）の24時間個人曝露量を測定した。試験の4つの主要評価項目のうち、生後1年時までの重症肺炎について報告された。 適格女性3195例と出産児3061例（介入群1536例、対照群1525例）の解析結果では、児のPM2.5個人曝露量は介入群（中央値24.2μg/m3）の方が対照群（同66.0μg/m3）より少なかった。生後1年時までに重症肺炎が175件特定され、発生率は介入群が100人年当たり5.67例、対照群が100人年当たり6.06例で、有意差はなかった（発生率0.96、98.75％CI 0.64-1.44、P＝0.81）。介入に関連する重症有害事象の報告はなかった。...