大うつ病エピソード治療に家庭用tDCSの効果は

ハミルトンうつ病評価尺度（HDRS-17）スコアが16点超の大うつ病患者210例を対象に、家庭での経頭蓋直流電気刺激法（tDCS）の大うつ病エピソードへの有効性を二重盲検偽処置対照無作為化試験で検討。家庭用tDCS＋デジタル心理学的介入（二重実処置群）、家庭用tDCS＋デジタルプラセボ介入（tDCS単独群）、偽の家庭用tDCS＋デジタルプラセボ介入（二重偽処置群）に患者を割り付けて、6週間後にHDRS-17スコアの変化量を比較した。 その結果、199例が試験を完了した。線形混合効果モデルで、HDRS-17スコアの変化量に統計学的に有意な群間差は認められなかった（二重実処置群 vs. tDCS単独群：コーエンのd値 0.05（95％CI －0.48-0.58）、P＝0.86、二重実処置群 vs. 二重偽処置群：同 －0.20（95％CI －0.73-0.34）、P＝0.47、tDCS単独群 vs. 二重偽処置群：同 －0.25（95％CI －0.76-0.27）、P＝0.35）。皮膚の発赤、熱感、灼熱感の発生頻度は、二重実処置群およびtDCS単独群で高かった。...