妊娠前から多面的介入で児の神経発達改善か

インドで、妊娠前、妊娠中、乳幼児早期の保健、栄養、心理社会的ケアと支援、WASH（飲料水、下水道、衛生環境）介入による多面的アプローチが児の神経発達に及ぼす効果を無作為化試験で検討（WINGS無作為化試験）。参加者1万3500例（平均年齢23.8歳）を妊娠前介入と通常ケアに割り付け、妊娠した参加者を妊娠中・乳幼児早期介入と通常ケアに割り付けた。生後24カ月の児のサブサンプル（妊娠前と妊娠中・乳幼児早期の介入509例、妊娠前介入のみ473例、妊娠中・乳幼児早期介入のみ380例、通常ケア350例）を対象に、Bayley乳幼児発達検査第3版で神経発達を評価した。 その結果、生後24カ月時点で妊娠前介入群では対照群よりも認知スコアが高かった（平均差1.16、98.3％CI 0.18-2.13）が、言語、運動、社会情動のスコアは対照群と同程度だった。妊娠中・乳幼児早期介入群では、認知（同1.48、0.49-2.46）、言語（同2.29、1.07-3.50）、運動（同1.53、0.65-2.42）、社会情動（同4.15、2.18-6.13）のスコアが対照群よりも高かった。妊娠中・乳幼児早期介入群で...