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補聴器使用は認知症リスク軽減か

2024年2月1日  専門誌ピックアップ

50歳以上の住民57万3088例(女性52%、平均年齢60.8歳)を対象に、難聴と認知症との関連、および補聴器の使用によるこの関連性への影響を住民対象コホート研究で検討。Hearing Examinations in Southern Denmark(HESD)データベースにある個々の標準純音聴力検査データを用いた。主要評価項目は、認知症およびアルツハイマー病の新規発症とした。 その結果、難聴がある場合は、ない場合に比べて認知症リスクが高かった(調整後ハザード比1.07、95%CI 1.04-1.11)。聴力が高い方および低い方の耳での重度難聴では、ハザード比がそれぞれ1.20(同1.09-1.32)および1.13(同1.06-1.20)だった。難聴があり、補聴器を使用していない場合は、難聴がない場合(ハザード比1.20、同1.13-1.27)およびあっても補聴器を使用している場合(ハザード比1.06、同1.01-1.10)に比べ、認知症リスクが高かった。...