脳梗塞の早期神経学的悪化、アルガトロバンで転帰改善

急性虚血性脳卒中（AIS）を発症し早期神経学的悪化（END：発症後48時間以内にNIH脳卒中尺度が2点以上上昇）を来した患者を対象に、アルガトロバンの有効性を非盲検評価項目盲検無作為化試験で検討。患者を発症から48時間以内にアルガトロバン群（標準治療＋アルガトロバン）と対照群（標準治療）に無作為に割り付けた。主要評価項目は、90日時点の良好な機能的転帰（修正Rankin尺度スコア0-3点）とした。 628例（平均年齢65歳、男性63.7％）を試験に組み入れ、601例をintention-to-treat解析の対象とした。主要評価項目を達成した患者は、アルガトロバン群が240例（80.5％）、対照群が222例（73.3％）だった［リスク差7.2％（95％CI 0.6-14.0％）、リスク比1.10、（同 1.01-1.20）、P＝0.04］。症候性頭蓋内出血の割合は、アルガトロバン群が317例中3例（0.9％）、対照群が272例中2例（0.7％）だった（P＝0.78）。...