1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 妊娠高血圧腎症リスク低下に低用量Ca補充が非劣性

妊娠高血圧腎症リスク低下に低用量Ca補充が非劣性

2024年2月3日  New England Journal of Medicine

食事からのカルシウム摂取量が少ない未経産妊婦を対象に、カルシウム補充用量についてインドおよびタンザニアの無作為化試験2件で検討(各試験1万1000例)。高用量群(1500mg/日)に対する低用量群(500mg/日)の非劣性を評価した。2つの主要評価項目は妊娠高血圧腎症と早産とし、相対リスクの非劣性マージンは、それぞれ1.54および1.16とした。 その結果、妊娠高血圧腎症の累積発生率は、インドの試験で500mg群が3.0%、1500mg群が3.6%(相対リスク0.84、95%CI 0.68-1.03)、タンザニアの試験でそれぞれ3.0%および2.7%(同1.10、0.88-1.36)だった。両試験で低用量群の非劣性が示された。早産での生児出生率は、インドの試験で500mg群が11.4%、1500mg群が12.8%(同0.89、0.80-0.98)で、非劣性マージン1.16の範囲内だった。タンザニアの試験では、それぞれ10.4%および9.7%(同1.07、0.95-1.21)で、非劣性マージンを超えていた。...