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幼児期に住宅周辺の緑地に曝露多いほど骨密度高い

2024年2月5日  専門誌ピックアップ

幼児327例(女児55.0%、追跡調査時の平均年齢4.6歳)を対象に、幼児期の居住地を取り巻く緑地への曝露による骨密度への影響を前向き出生コホート研究で検討(ENVIRONAGE研究)。母子ペアを児の出生時から組み入れ、4-6年間追跡調査した。主要評価項目は、児の橈骨骨密度(定量的超音波測定法)とした。緑地は、居住地の半径100-3000mの高緑地(草木の高さ3m超)、低緑地(草木の高さ3m以下)、総緑地(高緑地と低緑地の合計)で評価した。 その結果、幼児期の住宅緑地への曝露は、幼少期の骨の健康改善と関連した。居住地から500m以内の総緑地(21.2%)および高緑地(19.9%)が四分位範囲増加すると、骨密度がそれぞれ27.38m/s(95%CI 9.63-45.13m/s)および25.30m/s(同7.93-42.68m/s)増加した。1000m以内の総緑地(25.2%)および高緑地(23.32%)が増加すると、骨密度が性別の10パーセンタイル(女児3567.6m/s、男児3522.8m/s)を下回るリスクが、それぞれ67%(オッズ比0.33、同0.17-0.61)および61%(同0...