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ERCP後膵炎予防にインドメタシン単独は有効か

2024年2月7日  Lancet

内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)後膵炎のリスクが高い患者(18歳以上)1950例を対象に、インドメタシン直腸内投与単独による膵炎予防効果を無作為化非劣性試験で検討。インドメタシン+予防的膵管ステント留置と比較した。主要評価項目はERCP後膵炎とした。非劣性は、ERCP後膵炎発生の差(単独群-併用群)の両側95%CI上限値が5%未満の場合とした。 その結果、ERCP後膵炎の発生率は、インドメタシン単独群が14.9%、ステント留置併用群が11.3%だった(リスク差3.6%、95%CI 0.6-6.6、非劣性のP=0.18)。事後ITT解析では、単独群が併用群に比べて劣性であることが示された(P=0.011)。ステント留置の相対的な有益性は全体的にサブグループで一貫していたが、膵炎リスクがもっとも高い患者で顕著だった。安全性アウトカム(重篤な有害事象、集中治療室入室率、入院期間)に両群で差は認められなかった。...