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乳がん死亡率は44年間で6割減、米

2024年2月9日  Journal of the American Medical Association

米国の乳がん検診、乳がんステージI-IIIの治療、転移性乳がんの治療と、乳がん死亡率改善との相関性をシミュレーションモデルで評価した。がん介入・調査モデルネットワーク(CISNET)データで乳がん死亡率をシミュレーションし、米国の30-79歳女性を対象に、1975-2019年の乳がんによる全体死亡率、エストロゲン受容体とERBB2の状態別の死亡率を推定した。 その結果、米国の乳がん女性10万人当たりの死亡数(年齢補正後)は、1975年は48人、2019年では27人だった。2019年では、がん検診、ステージI-III治療、転移性治療を総合すると、乳がん死亡率が58%減少した。このうち、転移性乳がんの治療に伴うものが29%、乳がんステージI-IIIの治療に伴うものが47%、マンモグラフィ検診に伴うものが25%だった。転移再発後の生存が最も大きく変化したのは2000-2019年で、再発後の生存期間は1.9年から3.2年に延長した。エストロゲン受容体(ER)陽性/ERBB2陽性乳がんの生存期間中央値は2.5年延長したが、ER-/ERBB2-乳がんでは0.5年の延長にとどまった。...