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透析患者の不眠症にCBT-I/トラゾドンの有効性は

2024年2月10日  Annals of Internal Medicine

不眠症を有する長期透析患者126例を対象に、不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)や抗うつ薬トラゾドンの有効性を多施設共同二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討。不眠重症度質問票(ISI)スコアが10以上で、1週間に3夜以上の睡眠障害が3カ月以上持続している患者を組み入れた。主要評価項目は、無作為化から7週および25週時点のISIスコアとした。 その結果、7週までのISIスコア変化量は、CBT-I群(-3.7、95%CI -5.5--1.9)またはトラゾドン群(-4.2、同-5.9--2.4)とプラセボ群(-3.1、同-4.9--1.3)で差が認められなかった。また、25週までのISIスコアに意義のある変化は認められなかった(CBT-I群-4.8、同-7.0--2.7、トラゾドン群-4.0、同-6.0--1.9、プラセボ群-4.3、同-6.4--2.2)。重篤な有害事象(SAE)、特に心血管事象の発現率はトラゾドン群の方が高かった(年換算:CBT-I群0.05、同0.00-0.29、トラゾドン群0.64、同0.34-1.10、プラセボ群0.21、同0.06-0.53)。...