MRAはAFの有無にかかわらず心血管イベント予防に有効

心不全患者を対象に、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬（MRA）の心房細動（AF）の有無による有効性とAFイベントに対する影響をメタ解析で検討。心血管転帰（心血管死、心不全による入院の複合）およびAFイベントに対するMRAの有効性をプラセボまたは通常ケアと比較した無作為化比較試験7件（2万741例、平均年齢65.6歳、女性32％）を組み入れた。 その結果、プラセボと比較して、心血管転帰に対するMRAの有効性は、心不全患者（リスク比0.81、95％CI 0.67-0.98）および心不全がない患者（リスク比0.84、同0.75-0.93）で一貫していた（交互作用のP＝0.77）。また心不全患者での有効性は、AFがある患者（ハザード比0.95、同0.54-1.66）およびAFがない患者（ハザード比0.82、同0.63-1.07）で同程度だった。試験20件（2万1791例、平均年齢65.2歳、女性31.3％）の統合データでは、AF歴の有無にかかわらず、MRAによってAFイベントが減少したことが示された（リスク比0.76、同0.67-0.87）。...