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小児の敗血症と敗血症性ショックの新たな診断基準

2024年2月19日  Journal of the American Medical Association

18歳未満の小児の敗血症と敗血症性ショックの新たな診断基準を、米国集中治療医学会(SCCM)の専門作業部会で策定し、評価。4大陸10施設の300万件以上の電子カルテを用いて、系統的レビューとメタ解析、修正デルファイ法による合意プロセスを適用した。 その結果、小児敗血症は、感染症疑いの小児で、呼吸器系、心血管系、凝固系、または神経系の生命を脅かす可能性のある機能障害を示すPhoenix Sepsis Scoreが2点以上と定義した。Phoenix Sepsis Score 2点以上の小児の院内死亡率は、医療資源の豊富な環境と乏しい環境でそれぞれ7.1%と28.5%、基準を満たさない感染症疑い例の8倍以上だった。敗血症性ショックは、敗血症の小児で、Phoenix Sepsis Scoreの心血管系スコア1点以上(年齢に対して重度の血圧低下、血中乳酸値5mmol/L超、または血管作動薬の必要性)の心血管機能障害を有する場合とした。敗血症性ショックの小児の院内死亡率は、医療資源の豊富な環境と乏しい環境でそれぞれ10.8%と33.5%だった。...