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電話による緩和ケアで患者のQOL改善

2024年2月20日  Journal of the American Medical Association

慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心不全(HF)、間質性肺疾患(ILD)の患者を対象に、緩和遠隔ケアチームがQOLに及ぼす効果を単盲検2群多施設共同無作為化試験で検討(ADAPT試験)。米国退役軍人保健局の2つの医療システムから入院または死亡のリスクが高く、QOLが低いと報告した患者を組み入れた。介入群には看護師が症状管理を支援するための電話と、ソーシャルワーカーが心理社会的ケアを提供する電話を各6回実施した。通常ケア群には疾患のセルフケアについての資料を提供した。主要評価項目は、試験開始前から6カ月までのQOLの変化量の差とした(FACT-Gスコアで評価)。 無作為化した306例(平均年齢68.9歳、男性90.2%、白人80.1%)のうち57.8%がCOPD、21.9%がHF、16%がCOPD+HF、4.2%がILDだった。平均介入期間は115.1日だった。平均FACT-Gスコアは介入群で6.0点改善し、通常ケア群で1.4点改善した(差4.6点、95%CI 1.8-7.4、P=0.001、標準化平均差0.41)。...