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HFとうつ病の合併患者に心理療法/抗うつ薬はいずれも有効

2024年2月22日  専門誌ピックアップ

心不全(HF)とうつ病を合併した入院患者416例(平均60.71歳、男性58.41%)を対象に、行動活性化心理療法(BA)と抗うつ薬管理(MEDS)の有効性を実用的無作為化相対的有効性試験で検討。主要評価項目は6カ月時点の抑うつ症状の重症度とし、Patient Health Questionnaire 9-Item(PHQ-9)で評価した。 その結果、試験開始時の平均PHQ-9スコアは、BA群(208例)が14.54、MEDS群(208例)が14.31だった。6カ月時点のPHQ-9に、BA群とMEDS群で統計学的有意差はなかった(平均スコア7.53 vs. 8.09、P=0.88)。BAまたはMEDSの受療者は、3カ月、6カ月、12カ月時点で抑うつ症状が約50%減少した(例:12カ月時点の平均スコア:BA群7.62、P<0.001、MEDS群7.98、P<0.001、群間のP=0.55)。BA群の方がMEDS群より、6カ月時点の身体的健康関連QOL(HRQOL)がわずかに良好で(平均SF-12身体的スコア:38.82 vs. 37.12、P=0.04)、救急外来来院回数が少なく、入院日...