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慢性疼痛治療の医療用大麻で不整脈リスク上昇

2024年2月15日  European Heart Journal

デンマークで、慢性疼痛の治療に用いる医療用大麻の心血管安全性を全国的なレジストリデータを用いて検討。医療用大麻の投与を開始した慢性疼痛患者5391例(中央値59歳、女性63.2%、使用群)と、年齢、性別、慢性疼痛の診断および他の鎮痛薬との併用状況が対応する対照患者2万6941例(不使用群)を1対5の比率でマッチさせ、新規発症の不整脈(心房細動/粗動、伝導障害、発作性頻拍、心室性不整脈)と急性冠動脈症候群の絶対リスクを比較した。 その結果、180日以内に、使用群の42例と不使用群の107例に不整脈が認められた。医療用大麻の使用(180日間の絶対リスク0.8%、95%CI 0.6-1.1%)は、不使用(同0.4%、0.3-0.5%)と比較して、不整脈の新規発症リスクが高かった[リスク比2.07(95%CI 1.34-2.80)、1年間のリスク比1.36(同1.00-1.73)]。急性冠動脈症候群についての有意な関連は認められなかった[180日間のリスク比1.20(同 0.35-2.04)]。...