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PD患者へのSTN-DBSは長期QOLにも効果、ADLが寄与か

2024年2月15日  専門誌ピックアップ

進行パーキンソン病(PD)患者108例(平均年齢63.7歳、男性61.1%)を対象に、視床下核脳深部刺激療法(STN-DBS)のQOLに対する長期的効果を前向き観察的準実験的縦断非無作為化比較試験で標準治療薬(MED)と比較。主要評価項目は、PD質問票8(PDQ-8)のスコアとした。統一PD評価尺度-運動検査で日常生活動作(ADL)を評価した。 その結果、追跡期間5年時点でMED群でのみPDQ-8とADLが悪化した[PDQ-8の変化-10.9(95%CI -19.0--2.7、P=0.01)、ADLの変化-2.0(同 -3.1--0.8、P=0.002)]。STN-DBS群では、いずれも一定していた[PDQ-8の変化-4.3(95%CI −13.2-4.7、P=0.34)、ADLの変化-0.8(同 −2.5-1.0、P=0.38)]。PDQ-8とADLの変化には中程度の相関が見られた( rs=0.40、P=0.008)。...