閉経後ER-rich/ERBB2陰性乳がんに術前フルベストラントの効果は

閉経後のエストロゲン受容体（ER）陽性/ERBB2（HER2）陰性進行乳がん女性1362例（平均65.0歳）を対象に、術前のフルベストラント単剤またはアナストロゾールとフルベストラントの併用（A＋F）療法の有効性を、アナストロゾール単剤と比較して第III相無作為化比較試験で検討。主要評価項目は内分泌療法感受性疾病率（ESDR）、副次評価項目は術前内分泌療法（NET）後4週時点のKi67の変化率（4週時点のKi67発現抑制）とした。 その結果、評価可能な1298例の解析で、ESDRはアナストロゾール群が18.7％（95％CI 15.1-22.7％）、フルベストラント群が22.8％（同 18.9-27.1％）、A＋F併用群が20.5％（同 16.8-24.6％）だった。フルベストラントを含むレジメンは、アナストロゾールとの比較で、ESDRまたは4週時点のKi67発現抑制を有意に改善しなかった。...