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オピオイド使用障害妊婦の治療薬による催奇形性を比較

2024年2月23日  JAMA Internal Medicine

オピオイド使用障害の妊婦を対象に、治療に用いるブプレノルフィンまたはメサドンの子宮内曝露と先天奇形リスクの関連を住民対象コホート研究で検討。妊娠第1期に両剤のいずれかを使用した妊婦1万3360例(平均出産年齢:ブプレノルフィン群28.4歳、メサドン群28.8歳)を組み入れた。主要評価項目は、大奇形とオピオイド関連と言われている奇形(形成異常)とした。 その結果、妊娠1000件当たりの全体の形成異常発生リスクは、ブプレノルフィン群が50.9(95%CI 46.5-55.3)、メサドン群が60.6(53.0-68.1)だった。心室中隔欠損症(リスク比0.62、95%CI 0.39-0.98)および二次孔型心房中隔欠損症/早産に関連しない卵円孔開存症(同0.54、0.30-0.97)を含む心奇形(同0.63、0.47-0.85)、口唇・口蓋裂(同0.65、0.35-1.19)、内反足(同0.55、0.32-0.94)の発生リスクは、ブプレノルフィン群の方が低かった。副次評価項目に含めた消化器系の形成異常リスクは、ブプレノルフィン群の方が高かった。...