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IBDの疲労感、不安・抑うつ・疼痛が予測因子

2024年2月24日  専門誌ピックアップ

炎症性腸疾患(IBD)成人患者247例(女性63.2%、白人85.4%、クローン病患者62%)を対象に、IBDでよく見られる疲労感の予測因子について前向き研究で検討。患者報告による疲労感の影響(Daily Fatigue Impact Scale:DFIS)、抑うつ(HADS-D)および不安症状(HADS-A)、疼痛(Pain Effects Scale:PES)を個人内および個人間で評価した。ベースラインで症状を報告した患者は、中等度ないし重度の疲労感が27.9%、不安感(HADS-Aスコア11点以上)が16.7%、抑うつ症状(HADS-Dスコア11点以上)が6.5%だった。 その結果、3年間実施した年1回の来院の間、約半数の患者に疲労感による影響の改善または悪化が見られたが、全体の疲労感の負荷は経時的に安定していた。多変量解析では、HADS-Dスコアが1点上昇するとDFISスコアが平均で0.63点上昇し、PESスコアが1点上昇するとDFISスコアが0.78点上昇した。個人内では、HADS-Dスコアが1点上昇するとDFISスコアが0.61点上昇、HADS-Aスコアでは0.23点、PE...