カナダ・ケベック州で、医学的死亡幇助(medical assistance in dying:MAiD)導入から5年間のMAiD後の臓器提供について記述的研究で検討。Transplant QuébecにMAiD後の臓器提供のために紹介された全症例を対象とした。 その結果、紹介された245件のうち82件(33.5%)は検討が継続された。継続されなかった163件のうち理由が記録されていた152件の内訳は、最初のスクリーニングで医学的に不適当(臓器機能不全、病歴など:55.8%)、患者が拒否(20.8%)、患者がMAiDプロセスから完全に離脱(12.9%)だった。6例がMAiD前に死亡した。継続された82例のうち18例がその後の過程でキャンセルされ、94.4%は医学的禁忌が見つかったためであった。実際にドナーとなったのは64例で、2018年の8例から2022年には24例に増加した。紹介から実際のドナーへの転換率は計26.1%だった。MAiD後に移植された臓器数は計182(腎臓116、肝臓20、肺46)だった。研究期間中、MAiDドナーは全死亡ドナーの8.0%(64/803例)で、...
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