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統合失調症、治療抵抗性と腸内細菌叢の関連

2024年2月29日  JAMA Psychiatry

腸内細菌叢組成と統合失調症の関連を症例対照研究で検討。97例の参加者を4つの群(非精神疾患対照群、クロザピン以外の抗精神病薬を服用している治療反応性統合失調症群、クロザピン反応性の治療抵抗性統合失調症群、クロザピンに反応しない治療抵抗性統合失調症群)に分類し、人口統計学的因子および生活習慣因子を調整後、各群の腸内細菌叢を調査した。 その結果、対照群に比べて、統合失調症群では、細菌の豊富さが有意に低下し[t95=4.25、P<0.001、対照群平均(SD)151.8(32.31)、統合失調症群平均(SD)117.00(36.2)]、共変量および多重比較補正後も有意差が認められた。統合失調症群では、存在量が変化した細菌種および代謝経路が多数認められたが、これらは主に、治療抵抗性およびクロザピン曝露と関連していた。細菌叢と治療関連有害作用に関連はなかった。...