1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 皮膚患者にJAK-STAT阻害薬、MACEとVTEリスク増加せず

皮膚患者にJAK-STAT阻害薬、MACEとVTEリスク増加せず

2024年3月1日  専門誌ピックアップ

皮膚科適応症に対するJAK-STAT(シグナル伝達兼転写活性化因子)阻害薬による全身療法の主要有害心血管イベント(MACE)、静脈血栓塞栓症(VTE)、重篤な有害事象(SAE)のリスクおよび忍容性を系統的レビューとメタ解析で検討。円形脱毛症、乾癬、白斑、アトピー性皮膚炎、扁平苔癬または化膿性汗腺炎患者を対象にJAK-STAT阻害薬とプラセボを比較した無作為化試験45件(JAK-STAT阻害薬群1万2996例およびプラセボ群4925例)が組み入れに適格とされた。 その結果、メタ解析でプラセボ群とJAK-STAT阻害薬群で、MACE(I2=0.00%、リスク比0.47、95%CI 0.28-0.80)およびVTE(I2=0.00%、同0.46、0.26-0.80)の有意な増加は見られなかった。SAE(I2 =12.38%、同0.92、0.72-1.20)および治療下で発現した有害事象(TEAE)による試験中止(I2 =23.55%、同0.94、0.76-1.19)には有意な群間差は見られなかった。...