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腸チフスワクチンVi-TT単回接種で4年間の効果持続を確認

2024年3月1日  Lancet

アフリカ・マラウイで実施された小児を対象とする腸チフス結合型ワクチンの有効性を検討する無作為化比較試験の最終解析結果の報告。9カ月-12歳の健康な小児2万8130例を、Vi多糖体-破傷風トキソイド結合型(Vi-TT)ワクチン接種群(1万4069例)または髄膜炎菌莢膜A群結合型(MenA)ワクチン接種群(1万4061例)に無作為化割り付けした(1対1)。主要評価項目は、血液培養で確認された腸チフスの最初の発生とした。 追跡期間中央値の4.3年経過後に、Vi-TT群の24例(10万人年当たり39.7症例)とMenA群の110例(10万人年当たり182.7症例)が、血液培養で腸チフスと診断された。ITT解析で、Vi-TTの有効率は78.3%(95%CI 66.3-86.1)、1症例を防ぐために必要なワクチン接種者数は163(129-222)だった。年齢群別の有効率は、9カ月-2歳が70.6%、2-4歳が79.6%、5-12歳が79.3%だった。...